関西弁のおっさんが成功へと導く!水野敬也『夢をかなえるゾウ』

2023 08/18

今回は水野敬也さんの著書「夢をかなえるゾウ」を解説していきます。こちらの「夢をかなえるゾウ」は飛鳥新社より2007年に発行されシリーズは全四作品、 累計発行部数は430万の大ベストセラーとなっています。

主人公は普通の会社員で自分の現状に不満を抱え続ける男です。物語は、主人公が象の神様であるガネーシャとの対話を通じて進み、自己成長や成功への道と歩んでいきます。

夢をかなえるゾウのあらすじ

一人暮らしの普通の会社員である男性が主人公です。

ある時、赤坂のハイタワーマンションで開かれるパーティーに参加することになった主人公はそのパーティーの華やかさに打ちのめされます。

大きな部屋にビリヤード台などがあり有名な経営者やモデルプロ野球選手などがいて、とてもきらびやかなパーティーでした、主人公の生活からはかけ離れた光景が目の前に広がっていました、そしてそれが主人公にはとても悔しくて仕方がなかったのです。

主人公も昔は足が速くてリレーの選手になったり、成績だって上の方でそれなりの大学にも入った。
大手に勤めて安定した生活を送っているが普通すぎて味気ない日。

主人公はそのパーティーに行って自分のことがとても惨めに感じてしまい、パーティーから泥酔して帰ってきたら、そのまま一人暮らしの部屋で寝てしまいます。

そして朝目覚めるとなぜか目の前に象がいたのでした。

その象は「ガネーシャ」というインドの神様。タバコを吸いなぜか関西弁で話しかけてくるといういい加減でうさん臭そうな神様なのだが、このガネーシャ本人は自分は幸福の神様で自分の言うことを信じて実行すれば必ず成功すると言い切ります。

その日から主人公はこの「ガネーシャ」が与える一日一個の課題を実践して成功の道を目指していくのでした。

ガネーシャが主人公に与える29の課題

この物語の中でガネーシャは主人公に29の課題を与えます。

  • 靴を磨く
  • コンビニでお釣りを募金する
  • 食事を腹八分におさえる
  • 人が欲しがっているものを先取りする
  • 会った人を笑わせる
  • トイレ掃除をする
  • その日頑張れた自分をホメる
  • まっすぐ帰宅する
  • 一日何かをやめてみる
  • 決めたことを続けるための環境を作る
  • 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
  • 自分が一番得意なことを人に聞く
  • 自分の苦手なことを人に聞く
  • 夢を楽しく想像する
  • 運が良いと口に出して言う
  • ただでもらう
  • 明日の準備をする
  • 身近にいる一番大事な人を喜ばせる
  • 誰か一人のいいところを見つけてホメる
  • 人の長所を盗む
  • 求人情報を見る
  • お参りに行く
  • 人気店に入り、人気の理由を観察する
  • プレゼントをして驚かせる
  • やらずに後悔していることを今日から始める
  • サービスとして夢を語る
  • 人の成功をサポートする
  • 応募する
  • 毎日感謝する

夢をかなえるゾウから教わる教訓

ガネーシャは主人公に29個の課題を言いつけましたが、ひとつひとつの解説は出来ないので、この物語から得られる教訓を4つにまとめました。

人の話を素直に聞くことが重要

ガネーシャの課題である「靴を磨く」という課題があります、この課題からは日常的な行為から他人のアドバイスを素直に受け入れることの重要性が説かれています。
ガネーシャは「自分の考えの通りに生きてきて今があるのだから、自分のやり方に固執せず人の意見を取り入れろ」と主人公に言います。

現状が上手くいってないのは自分の考えに固執しているからだとガネーシャは主人公に指摘します。

誰にでも思い当たる節はあると思いますが、若い時は自分の事がよく見えてなくて、自分に似合わないことや無理な事を実現させようと自分の理想に執着してしまいがちです。

悪い結果が出てるのにいつまでもやり方を変えようとしないから今の現状があるのです。

自分のやり方に固執せず、他人の意見や経験から学ぶ姿勢が成功に繋がるとガネーシャは教えてくれます。

成功者は夢を面白く語る

成功者が夢を語るときには、自分だけでなく他人の幸せや社会全体に貢献する側面を強調します。
これは夢を叶えるためには、周りの助けが必要だと知っているからです。

夢を楽しく語って周りの応援を受けることがポイントです。成功者は多くのサポートを受けながら夢を実現しているとガネーシャは指摘しています。

自分の夢を面白く語れない人はその内容が他人に魅力的に伝わりません、ですので周りからの支援を受けることが出来ないのです。

夢を面白く語るためには、個人的な願望だけでなく、他人や社会全体にもプラスになる夢に言い換える必要があります。自分の夢を他人にも喜ばれる社会的な夢に進化させることで、多くの人々から応援される可能性が高まります。

お金は人を喜ばせて幸せにした分だけもらうもんや

ガネーシャはお金持ちの特徴を主人公に説きます。

「偉大な仕事する人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねん。お金だけやない。人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいええもんがながれてくんねん」

「人を喜ばせることが何より楽しいと思えるように自分自身を変化させていく。また、自分が好きなこと、楽しいと思えることで人を喜ばせるようにする。それが成功したり有名になったりお金持ちになったりするための、回り道のように見えるけど一番の近道なんだ」

すでにお金持ちになっている人は「人を喜ばせる」ことを意識しそれを自分で楽しむ心も持っています。

「自分の夢を、もっとでっかくでっかくしてったら、最終的にはみんなを幸せにする夢になるはずなんや。」

「金は天下の回り物」とはよく言ったものですが、「楽しい事」に人はお金を出し「楽しい場所」に人は集まってきます。
そして「楽しい事」や「楽しい場所」には自然とお金が集まるのです。

周りの人たちを楽しませてこそ自信の成功があるのだとガネーシャは教えてくれます。

成功するにはその世界に飛び込まなければいけない

ガネーシャは「応募する」という課題の中で、才能を認めてもらうためにはその世界に飛び込まなければいけないと主人公に説いています。

ここでいう「応募する」とはキャンペーンやプレゼントとかではなく、試験やコンテスト、転職活動、YouTube活動などの社会活動の事を指します。

何事も実践しなければ成功は付いてきません。「ああなりたい、こうなりたい」と考えていてもそれは空想でしかありません。

しかし「行動に移す」というのが一番のハードルになります。

私の知り合いに歌い手の方がいますが、初めはオーディションに何度も応募しようとしたがなかなか勇気が出ず何度も躊躇したと言っていました。

その方はコンビニでバイトをしていたある時に、小学生ぐらいの女の子が芸能界に入るためのオーディション雑誌を購入している姿を見て「あんな小さな子でも頑張っているのだから…」と思い直しそこからオーディションに応募できるようになったと言っていました。

残念ながらオーディションにはなかなか合格できず今でもYOUTUBERの歌い手として活動は続けているようです。

ガネーシャはそれまでの課題をこなしてきた主人公に対して自分の夢にチャレンジする勇気をあたえようとします。「これまでの課題をこなしてきたお前なのだから応募することが出来るはずだ」とガネーシャは主人公の背中を押します。

ガネーシャが指摘する成功できない人の特徴

ここではガネーシャが主人公にしたダメ出しを取り上げてみます。
物語の中でガネーシャは主人公の考え方に対して厳しく指摘するシーンがいくつかあります。
主人公は自身がなぜ成功できないのか自分自身を見つめていきます。

すぐに楽を求めようとする

主人公はガネーシャに「もっと効率的に成功するための方法が知りたい」といいます。それに対してガネーシャは成功するための秘訣はもうすでに色んなビジネス書に書いてあると言います。

ビジネス書に書いてあることを実践すればいいのに「もっと効率的な方法」を知りたいとか言うって事は「楽して成功したい」「楽して人生を変えたい」と思ってるって事やと指摘します。

主人公は「成功したい」と口にする一方で「楽をして成功したい」とも考えていたことに気づかされます。

「楽をしたい」「楽しくやりたい」とかのすぐに楽を求めようとする自身の甘えに気付き、努力を怠らないのが大事だと教えられます。

意識を変えようとしてしまう

多くの人がビジネス書や自己啓発本を読んで「明日から頑張ろう」と思うものの、実際に行動に移すことをする人はほとんどいません、ただ本を読んで「頑張ろう」と考えるとこで終わってしまいます。

意識を変える必要はなく行動に移すことが大事やとガネーシャは説きます。

『今日から変わるんだ』て決めて、
めっちゃ頑張ってる未来の自分を想像するの楽やろ。
だってそん時は想像しとるだけで、実際にはぜんぜん頑張ってへんのやから。

つまりな、意識を変えようとするいうんは、言い方変えたら『逃げ』やねん。
(中略)本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。
意識やのうて、『具体的な何か』を変えなあかん。

意識ではなく『具体的な何か』を変えなくてはいけないとは大きな教えですね。

失敗のリスクを恐れている

成功があるという事は当然、失敗もあります。誰もが失敗を恐れていると思います。
しかし、その結果から得られる洞察や気づきも大切になってきます。
自己評価を正直に行い、リスクを受け入れながら成長するチャンスと捉えるべきとガネーシャは説きます。

もし自分が変われるとしたら、行動して、経験した時や。
ほんのささいな行動でも、動けば必ず何か見つかる

成功できない人は失敗を過度の恐れる傾向にあります。

人生を劇的に変える方法は2つしかない

ガネーシャは物語の中で人が人生を大きく変える方法は二つしかないと言います。

1.絶望的な不幸による人生変革

1つめの人生変革方法は、絶望的な不幸に直面することです。

大きな借金や人からの裏切りなど、絶望的な体験をすると人生は劇的に変わる可能性があります。
がけっぷちの状況に追い込まれると、もうあとは前進するしかないのです。

2.自分の才能が認められた時

2つめの方法は、誰かに才能を認められた時です。
他人から自分の才能が認められることで、とても大きな勇気や希望を与えられます。
自分の人生が劇的に変わる可能性があります。

まとめ

いかがだったでしょうか、今回はベストセラーとなった「夢をかなえる像」を要約してみました。

ガネーシャが関西弁の面白いおっさんキャラなのでスイスイとセリフが頭の中に入ってきますね。

課題をこなしていった主人公は最後、どういった成長を遂げるのか気になる人は読んでみてください。